台湾旅行といえば台北を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、高雄(カオシュン)は台北とはまた違った魅力が詰まった、台湾南部の注目都市です。
のんびりとした南国ムード、開放的な港町の景観、B級グルメが並ぶ夜市、カラフルなアートスポット……。
旅慣れた人にも、初めての海外旅行の人にも、高雄はどこか居心地が良くてリラックスできる街です。
この記事では、高雄の観光・グルメ・交通・モデルプラン・注意点まで、旅行前に知っておきたい情報をたっぷりとご紹介します。
- 高雄がどんな都市で、旅行先としてどんな魅力があるか理解できる
- 高雄の観光スポットや交通手段、グルメ情報を具体的に把握できる
- 滞在日数の目安や旅スタイルに合った過ごし方がわかる
- 高雄旅行での不安点やトラブルへの備えが明確になる
高雄ってどんなところ?台湾南部の魅力あふれる都市を紹介
- 基本情報とアクセス方法
- 観光スポットは?海・歴史・アートがそろう街
- 高雄グルメの魅力とは?南部ならではの味に注目
- 交通手段と市内移動のコツ
- 高雄の雰囲気とおすすめの旅行スタイル
基本情報とアクセス方法

高雄(カオシュン/たかお)は台湾南部に位置する、台北に次ぐ台湾第2の大都市です。人口は約272万人(2022年時点)で、台湾最大の港「高雄港」を擁し、国際的な港湾都市としても知られています。市の面積は約2,950平方キロメートルと広大で、行政区は38区に分かれています。
気候は熱帯に属し、年間を通じて温暖。平均気温は約25度と高く、特に4月から10月までは蒸し暑い日が続く長い夏が特徴です。一方、冬でも薄手の服で過ごせるほど温暖なので、寒さが苦手な人にもぴったりの旅先です。
観光都市としての魅力も多く、市内の交通網は非常に発達しています。地下鉄(MRT)、路面電車(LRT)、バスが充実しており、移動のしやすさは台湾でもトップクラス。特にMRTは路線がシンプルで、観光客でも迷いにくい設計になっています。
高雄の代表的な観光スポットには、龍虎塔が印象的な「蓮池潭」、インスタ映え間違いなしの「美麗島駅」、海風が心地よい「旗津半島」、アートとカフェが融合した「駁二芸術特区」、ローカルグルメが集まる「六合夜市」、そして市内を一望できる「85スカイタワー」などがあります。
アクセスも良好で、日本からの直行便が高雄国際空港(小港空港)に多数就航しています。成田、関西、中部、新千歳、福岡、那覇などから直行便があり、台湾南部への玄関口として利便性が高いです。
台北から高雄へは、新幹線(高鉄)を使えば最短で約90分。左営駅まで乗車し、そこからMRTで10分ほどで市の中心部にアクセスできます。時間を節約したい方には最適な移動手段です。予算を抑えたい場合は、在来線(台鉄)や高速バスを利用するのもおすすめで、どちらも本数が多く使いやすいです。
また、高雄国際空港は市街地から約10kmと非常に近く、MRTでわずか15分程度で市の中心地(美麗島駅)へアクセス可能。タクシーでも20分ほどと、初めての高雄旅行でも安心です。
観光スポットは?海・歴史・アートがそろう街

高雄には、海の絶景・伝統的な宗教建築・ユニークなアート空間など、多彩な観光スポットが点在しています。特に蓮池潭(れんちたん)周辺は、高雄観光のハイライトとも言えるエリアです。
蓮池潭エリアのおすすめスポット(宗教・歴史・パワースポット)
スポット名 | 特徴・見どころ | 備考 |
---|---|---|
龍虎塔(Dragon and Tiger Pagodas) | 龍の口から入って虎の口から出る七階建ての塔。内部は地獄や神話の壁画。 | 運気アップスポットとして人気 |
春秋閣・五里亭・啓明堂 | 観音像が目を引く楼閣や湖上の東屋、関羽を祀る寺など多彩な建築 | 写真映え・カラフルな外観が魅力 |
玄天上帝神像(元帝廟) | 高さ72mの巨大な神像が湖畔にそびえる道教の聖地 | 高雄のパワースポットのひとつ |
高雄孔子廟(Kaohsiung City Temple of Confucius) | 台湾最大級の孔子廟。厳かな雰囲気と儒教建築が魅力 | 歴史・文化好きにおすすめ |
蓮潭水上音樂盒 | 水上に浮かぶ音楽施設。家族連れに人気のイベントスペース | 週末に演奏やショーも開催 |
蓮池潭は朝や夕方の散策が特におすすめ。涼しい時間帯に地元の人とすれ違いながら、のんびり過ごせます。
その他の注目スポット(アート・港エリア)
スポット名 | 特徴・見どころ |
---|---|
駁二芸術特区(Pier-2 Art Center) | 古い倉庫街を再開発したアートエリア。カフェ・ショップも多数 |
旗津半島 | 渡し船で行けるのんびり島。海岸・灯台・海鮮グルメが楽しめる |
美麗島駅(Formosa Boulevard Station) | 世界で最も美しい地下鉄駅のひとつ。ステンドグラスの天井が圧巻 |
85スカイタワー展望台 | 高雄を一望できるランドマーク的高層ビル。夜景が特に美しい |
観光プランのポイント
- 歴史好き: 蓮池潭 → 龍虎塔 → 孔子廟
- アート好き: 駁二芸術特区 → 美麗島駅
- 自然派: 旗津半島 → 蓮潭の湖畔散歩
- フォトスポット重視: 龍虎塔・春秋閣・85スカイタワー
高雄は、見どころが密集していて効率的にまわれるのも魅力のひとつです。
市内の交通機関(MRT・LRT)を活用すれば、初めての旅行でも安心して観光を楽しめます。
高雄グルメの魅力とは?南部ならではの味に注目

台湾の食といえば夜市グルメや小吃(シャオチー)が有名ですが、高雄ならではの魅力は「甘めの味付け」と「港町グルメ」「南国フルーツ」にあります。台北では味わえない、南部特有のローカルな美味しさが詰まっています。
高雄グルメの3大特徴
特徴 | 内容 |
---|---|
甘めの味付け | 滷肉飯などの煮込み料理に甘いタレを使う傾向があり、まろやかでコクのある味わいに |
港町の海鮮 | 高雄港があるため、刺身・魚スープ・海鮮炒めなど新鮮な魚介料理が充実 |
南国フルーツの豊富さ | マンゴー・バナナ・スターフルーツなど、旬の果物を使ったスイーツやかき氷が豊富 |
代表的な高雄のご飯ものグルメ
料理名 | 特徴 | おすすめ店 |
---|---|---|
鴨肉飯 | 柔らかいアヒル肉+豚角煮の甘辛コンビ。コク深い味わい | 鴨肉珍(創業65年以上の老舗) |
肉燥飯(ロウザオファン) | 甘めのタレで煮た豚肉の旨みと脂が白ご飯に絡む | 屋台やローカル食堂多数 |
鶏肉飯(ジーロウファン) | ほぐし鶏肉に甘辛タレ。さっぱり+コクが魅力 | 地元民に長く愛される定番料理 |
夜市で楽しめる高雄ならではの味
- 六合夜市や瑞豊夜市で味わえる小吃(シャオチー)は種類豊富
- 糖葫蘆(タンフールー):甘みが強めで高雄らしい味のフルーツ飴
- 鹹水雞(塩味チキン)、炒米粉、台湾ソーセージなどローカル色満載
高雄ならではの新鮮な海鮮料理
- 港町ならではの魚介の種類と鮮度が魅力
- 海鮮スープ、刺身、イカ焼き、あさり炒めなどがリーズナブルに味わえる
- 前鎮漁港や旗津の海鮮店もおすすめスポット
客家料理も外せない
- 美濃地区で食べられる高雄特有の客家料理が人気
- 例:筍干滷肉(タケノコと豚の煮物)、苦瓜パインソース煮
- どこか懐かしい、素朴で甘辛い味がクセになる
南国ならではのフルーツ&スイーツ
フルーツ | 楽しめるメニュー | 特徴 |
---|---|---|
マンゴー | かき氷、スムージー | 濃厚でジューシー。台北より安くて量も多い |
バナナ | バナナアイス、バナナエッグロール | 旗山地区は「バナナ王国」と呼ばれるほど名産地 |
スターフルーツ・パッションフルーツ | 生搾りジュース | 暑い日のビタミン補給に最適なさっぱり系 |
高雄のグルメは、台湾南部ならではの甘みを活かした味付けと、地元で愛されるB級グルメの豊富さが大きな魅力です。滷肉飯や鴨肉飯などのご飯ものは甘辛く煮込んだタレが特徴的で、どこか懐かしくホッとするような味わいが楽しめます。加えて、高雄港に近い立地を活かした新鮮な海鮮料理も見逃せません。前鎮漁港や旗津などでは、刺身や魚スープ、イカ焼きといった地元ならではの海の幸がリーズナブルに味わえます。
また、熱帯気候の高雄ではトロピカルフルーツも豊富で、マンゴーやスターフルーツ、バナナを使ったかき氷やジュース、スイーツも旅の楽しみのひとつ。旗山地区のバナナスイーツや、美濃の客家料理など、地域ごとのローカルフードにも注目です。台北とはまた違った、素朴で深みのある南部の味を堪能できるのが高雄グルメの醍醐味です。
交通手段と市内移動のコツ
高雄市内は、初めての旅行者にもやさしい便利な公共交通機関がそろっています。地下鉄・路面電車・バス・タクシー・レンタル自転車など、目的や距離に応じて自由に組み合わせることで、快適に市内観光ができます。
高雄の主な交通手段と特徴
交通手段 | 特徴・便利な点 | 運賃など |
---|---|---|
地下鉄(MRT) | 紅線(南北)・橘線(東西)の2路線。中心部の美麗島駅で乗換可 | 最低20元/1日券あり |
ライトレール(LRT) | 2024年に全線開通した環状線。観光地にもアクセス◎ | 約15分間隔で運行 |
市内バス | 市内を網羅。安価で便利だが乗降のローカルルールに注意 | 1回12元/ICカード利用可 |
タクシー | 初乗り80元から。行き先は漢字で見せるとスムーズ | 深夜・繁忙時は2割増し |
レンタル自転車(C-Bike) | 1時間無料。短距離や観光地周遊におすすめ | 以降30分ごとに10元 |
鉄道(台鉄)・高鉄 | 近郊都市や台北へ移動する際に利用 | 距離に応じて料金変動 |
🛂 ICカードを活用しよう(必須)
- 悠遊卡(EasyCard)/iPASS(一卡通)
→ MRT・LRT・バス・C-Bike・一部の船・コンビニで利用可能
→ 駅・空港・コンビニで購入&チャージ可
📱 市内移動を快適にするコツ
- アプリの活用が必須!
- Googleマップ:MRTやバスの時刻・ルート検索に便利
- 台灣公車通:リアルタイムのバス到着情報が見られるローカル定番アプリ
- バス利用時のローカルルール
- 乗車時:手を挙げて「乗る意思」を伝える
- 降車時:車内のボタンを押す
- 長距離バス:降りる場所をドライバーに伝えておくと安心
☀️ 暑さ対策と移動の工夫
- 高雄は年間を通して気温が高く、夏場は特に蒸し暑い
→ 駅から目的地まで遠い場合はバスやタクシーを併用するのが無難
→ 水分補給・日よけ対策も忘れずに
🚖 タクシー利用のポイント
お釣りは小額紙幣がベター。ICカード対応の車両も増加中
メーターが作動しているか必ず確認(「スロースロー」と言うと丁寧な運転に切り替えてくれることも)
行き先は住所やスポット名を漢字で紙に書く or スマホ画面で見せると確実
高雄は交通インフラが整っており、MRT・LRT・バス・自転車・タクシーと多彩な移動手段が揃っている都市です。ICカードの活用とスマホアプリでのルート確認を取り入れれば、土地勘がなくてもスムーズに観光を楽しめます。ローカル交通のちょっとしたマナーを覚えておくだけで、より快適な高雄旅が実現します。
高雄の雰囲気とおすすめの旅行スタイル

高雄は台湾南部らしい南国のゆったりとした空気感と、都市としての利便性や交通インフラがバランスよく共存する街です。港町ならではの開放感、どこかのんびりとした時間の流れ、そして明るく親しみやすい人々が、旅人をやさしく迎えてくれます。
気候も温暖で、1年を通して晴れの日が多く、散策や屋外の観光がしやすい環境です。街を歩けば、歴史と伝統を感じるお寺や廟があったかと思えば、近代的なビルやアートエリアに出会える。そんな、レトロとモダンが融合した独特の雰囲気が高雄の魅力のひとつです。
特に港沿いの愛河(アイフー)周辺や駁二芸術特区は、歩くだけで気分が上がるスポット。カフェやショップ、川沿いの夜景など、五感で楽しめる街歩きができます。
おすすめの旅行スタイル別・高雄の楽しみ方
① のんびり&気ままな街歩き派に
- MRTやLRTを使って、歴史スポットからアートエリア、カフェまで自由に移動
- 愛河沿いを散策しながら、ナイトクルーズで夜の街を楽しむのも◎
- 蓮池潭・龍虎塔などフォトジェニックな名所めぐりもおすすめ
② グルメ&夜市好きに
- 六合夜市、瑞豊夜市など、規模もバラエティも豊富な夜市を食べ歩き
- アヒルご飯や南部風の滷肉飯、フルーツたっぷりのかき氷など、ローカルグルメが充実
③ アート&カルチャー派に
- 駁二芸術特区は倉庫街をリノベしたアートスポット。展示・ショップ・カフェが融合
- ストリートアートや、週末のイベントも楽しめる文化エリア
④ 自然&リゾート気分を楽しみたい人に
- 旗津半島や西子湾では、ビーチと海鮮グルメ、フェリー移動で開放感を満喫
- 郊外の温泉地や、田園が広がる美濃などでのんびりステイも人気
⑤ 時間に余裕のある旅をしたい人に
高雄+台南や小琉球などの周辺エリアと組み合わせた旅程もおすすめ
台北から日帰りも可能だけど、1泊2日~2泊3日の滞在でじっくり巡るのがベスト
高雄は、南国らしいゆるやかな時間と、都市としての便利さが両立した魅力的な都市です。
気ままな街歩きも、海辺のリゾート気分も、夜市でのグルメ三昧も、アート巡りも叶えられる場所。
それぞれの旅スタイルに合った楽しみ方ができるので、時間にゆとりをもたせたプランで、のびのびと高雄の空気を味わう旅がおすすめです。
台湾の高雄はどんなところ?台北と違う楽しみ方
- 高雄は何日あれば満喫できる?旅行プランの目安
- 台北とは違う高雄の物価感とコスパの魅力
- インスタ映え・フォトスポットもチェック
- 初めてでも安心?高雄旅行の不安と対策
- 高雄が向いている人・旅スタイルのタイプ別提案
高雄は何日あれば満喫できる?旅行プランの目安

高雄はアクセス・交通が便利で観光地も市内に集まっているため、日帰りから3泊4日まで、旅のスタイルに合わせて柔軟に楽しめる都市です。どの程度じっくり観光したいかによって、最適な滞在日数が変わってきます。
滞在日数別のおすすめスタイル
滞在日数 | 観光スタイル | 特徴 |
---|---|---|
日帰り | コンパクトに要点だけ | 台北からの新幹線日帰り可。観光+夜市だけでも楽しめる |
1泊2日 | 初高雄に最適な定番ルート | 龍虎塔・蓮池潭・愛河・夜市を巡れば南部らしさを体感可能 |
2泊3日 | 主要観光地をゆったり楽しめる | アート・歴史・自然・夜市とバランスよく回れる |
3泊4日 | 郊外や台南まで足を延ばす旅に | 仏光山・田寮月世界・美濃・台南日帰りも可能で充実度◎ |
モデルプラン例
日数 | プラン例 |
---|---|
日帰り | 龍虎塔 → 旗津半島 → 六合夜市(台北から高鉄利用) |
1泊2日 | 1日目:蓮池潭・龍虎塔 → 愛河クルーズ → 六合夜市 2日目:駁二芸術特区 → 旗津半島 |
2泊3日 | 1日目:蓮池潭・龍虎塔 → 瑞豊夜市 2日目:旗津半島 → 愛河 → 六合夜市 3日目:駁二芸術特区 |
3泊4日 | 上記に加えて:仏光山、田寮月世界、美濃などの郊外や、台南への日帰りも可能 |
プランニングのポイント
・周辺都市まで視野に入れるなら3泊4日
台南や郊外の自然スポットまで行くなら、1日はプラスしておきたいところです。
・短期間でも満足度は高め
高雄は市内観光地が集中しているため、1泊2日でもかなり効率よく楽しめます。
・余裕を持って動くなら2泊以上がおすすめ
ナイトクルーズや夜市など、夜の時間を充実させたいなら宿泊は必須です。
高雄の滞在日数は、旅の目的に合わせて柔軟にプランニングできるのが魅力です。
主要スポットをコンパクトに楽しむなら1泊2日でOK、高雄らしさをじっくり味わいたいなら2泊3日、郊外や周辺都市まで楽しみたいなら3泊4日が理想的。時間に余裕をもたせることで、よりのびのびと旅を楽しむことができます。
台北とは違う高雄の物価感とコスパの魅力
高雄は、台湾南部の大都市でありながら、台北に比べて圧倒的に物価が安く、コストパフォーマンスに優れた都市として知られています。旅行者にとっても長期滞在者にとっても、財布にやさしく、快適に過ごせるのが高雄の大きな魅力です。
主要生活コストの比較(高雄 vs 台北)
項目 | 高雄 | 台北 | 備考 |
---|---|---|---|
家賃(ワンルーム) | 約8,000元/月 | 約14,000元/月 | 高雄なら広めの部屋、台北ではシェア必須も多い |
弁当(ローカル食堂) | 約60元 | 約85元 | 同じメニューでも台北の方が高め |
食費(1日3食) | 約200〜250元 | 約350〜450元 | 夜市や市場利用でさらに節約可能 |
MRT初乗り運賃 | 20元 | 20元 | 同価格だが高雄は混雑が少なく快適 |
タクシー初乗り | 80元 | 85元 | 若干高雄が安い |
果物(市場) | 台北の半額程度も | 高め | 特にマンゴーやバナナは高雄が断然お得 |
食費も外食もお得に楽しめる
高雄では、夜市やローカル食堂で200円前後(約45〜60元)でお腹いっぱいになることも珍しくありません。台北の同じ内容の料理と比べて1.5〜2倍安いケースもあります。
- 屋台の魯肉飯:高雄 35元、台北 50元
- フルーツかき氷:高雄 80元、台北 140元
- 市場のマンゴー:1斤 約50元(台北では約90元)
交通費もリーズナブル
高雄の公共交通機関も財布に優しい設計です。
- MRT・LRT: 20〜30元で主要観光地にアクセス可能
- バス: 12元〜で利用可能。アプリ連携で便利
- C-Bike(レンタル自転車): 最初の30分無料、以降30分ごとに10元
長期滞在にも向いている
生活費が安いため、留学・ワーケーション・リモートワークの滞在先としても注目されています。月の生活費が5〜6万円台で収まることも珍しくなく、台北よりも快適な暮らしが同じかそれ以下の予算で実現可能です。
高雄は台北に比べて、家賃・食費・交通費など、ほぼすべての生活コストが安価です。そのため、**同じ予算でより上質な旅行や滞在ができる「コスパ最強都市」**とも言えます。特に長期滞在者や予算を抑えて台湾旅行を満喫したい方には、高雄の物価の安さと満足度の高さは大きな魅力となるでしょう。
インスタ映え・フォトスポットもチェック

高雄は、カラフルなアート・独特な建築・南国の自然景観など、SNS映えするフォトスポットの宝庫。
カメラやスマホを片手に散策すれば、旅の思い出になる写真が次々と撮れます。
ここでは、高雄を代表する撮影スポットを厳選してご紹介します。
定番&人気のフォトスポット10選
スポット名 | 特徴・撮影ポイント |
---|---|
龍虎塔(左営区) | 巨大な龍と虎の塔。昼夜で違う表情が楽しめ、塔の上から蓮池潭を一望可能 |
駁二芸術特区 | 倉庫街をアート空間に再生。壁画・彫刻・雑貨ショップまで全てがフォトジェニック |
果貿社區(グオマオ) | 円形のレトロ団地。中心から見上げるアングルが人気。香港のような雰囲気 |
衛武営アートビレッジ | 50点以上のウォールアートが並ぶ通り。駅から近く、ストリートアートの宝庫 |
美麗島駅 | ステンドグラスの「光之穹頂」が有名。駅構内で幻想的な写真が撮れる |
前鎮之星 | 自転車専用の未来的陸橋。夕方〜夜の撮影が特におすすめ。高雄85ビルも見える |
旗津レインボーチャペル | 海辺に立つカラフルな教会型モニュメント。ウェディング風フォトにも人気 |
六合夜市・瑞豊夜市 | 屋台のネオンや活気ある風景が「台湾らしさ」を演出。夜の撮影スポットとして最適 |
壽山公園LOVE景観台 | 高台にある「LOVE」モニュメントと夜景がセットで撮れるスポット |
旗津ビーチ・西子湾 | 白砂とヤシの木で南国ムードたっぷり。サンセットの撮影も◎ |
穴場スポットもチェック!
- 安樂樓(安楽ビル): 昭和レトロな雰囲気が漂う廃墟建築。ドラマのロケ地にもなった話題の場所。
- 後驛商圈(後駅商店街): 色とりどりの傘が並ぶ屋根付き通り。雨の日でも映えるフォトスポット。
撮影のコツ・ポイント
カメラだけでなく、スマホでも美しく撮れる場所が多く、気軽に楽しめる
時間帯によって雰囲気が大きく変わるスポットが多いため、朝・夕・夜と時間を分けて訪れると◎
高雄は晴れの日が多いため、自然光を活かした撮影がしやすい
高雄は、アート・建築・夜市・海辺など、ジャンルの異なるフォトスポットが密集している都市です。昼と夜で表情が変わるスポットが多く、1日中楽しめる撮影ロケ地にあふれています。どのエリアもアクセスが良く、SNS投稿にぴったりな一枚がきっと見つかるはずです。観光とフォトジェニックな瞬間が同時に楽しめる街、それが高雄です。
初めてでも安心?高雄旅行の不安と対策
高雄は台湾南部に位置する大都市で、台湾全体の中でも治安が比較的良く、旅行者にとって安心して過ごせる都市です。しかし、海外旅行ならではの注意点や不安はやはりつきもの。ここでは、特に初めて高雄を訪れる人が感じやすい不安と、それに対する実用的な対策をご紹介します。
よくある不安とその対策
1. 治安面の不安
- 高雄は治安が良いと言われていますが、夜市や繁華街ではスリ・置き引き・ぼったくりに注意が必要です。
- 三多商圈駅・中央公園駅周辺など、クラブやバーの多いエリアでは夜間のトラブルも発生する可能性があります。
- 対策:
- 夜間の一人歩きは避ける
- 貴重品はセキュリティポーチなどで肌身離さず管理
- タクシーはホテルで呼んでもらい、車両番号を控える
2. 交通・移動の不安
- 高雄は**地下鉄(MRT)やLRT(ライトレール)**が整備されていて、観光地へのアクセスもスムーズです。
- ただし、交通マナーは日本と異なり、バイクが多く歩行者優先ではない場面も多いため注意。
- 対策:
- 横断歩道でも必ず左右確認
- アプリやICカードを活用して公共交通機関を使いこなす
3. 気候や体調の不安
- 高雄は熱帯気候で1年を通して暑く、紫外線も強いです。
- 夏は特に熱中症やデング熱のリスクがあります。
- 対策:
- 帽子や日傘、水分補給を徹底
- 虫除けスプレーを持参し、郊外では長袖・長ズボンで対策
- 冷房が強い施設も多いので、カーディガンの持参を推奨
4. 言葉・文化の違いへの不安
- 高雄の人々はフレンドリーで親切な人が多く、日本語や英語が通じる場面もあります。
- ただし、場所によっては言葉が通じにくいため、翻訳アプリや指さし会話帳が役立ちます。
- MRT車内での飲食禁止など、ローカルルールもあるため事前に調べておくと安心。
5. トラブル防止の基本対策
- 現金やカードは分散して持ち歩く
- 市場や夜市では価格表示のない商品には注意し、相場を把握しておく
- クレジットカードやスマホの盗難にも備えて、コピーやロック機能を準備
事前準備で安心度アップ
旅行前に下記をチェックしておくと、不安をぐっと減らせます:
宿泊先の周辺治安も確認しておくと安心
高雄の交通・観光情報を事前にリサーチ
必需品:虫除け、カーディガン、ICカード(iPASSなど)、モバイルバッテリー、翻訳アプリ
高雄は、治安・交通・人の親しみやすさといった面で初めての台湾旅行でも安心して訪れやすい都市です。
ただし、スリや交通マナー、気候への対策は最低限必要。事前の準備と注意を怠らなければ、ストレスなく楽しめる旅先となるでしょう。
高雄が向いている人・旅スタイルのタイプ別提案

台北とはまた違った空気が流れる高雄。
ゆったりとした南国ムード、港町の開放感、ディープなローカル文化が魅力の都市です。
ここでは、「どんな人に高雄が向いているか」「タイプ別にどんな楽しみ方ができるか」を具体的にご紹介します。
高雄が特におすすめな人とは?
◎ 都会の喧騒を離れてリラックスしたい人
→ 台北のようなスピード感よりも、時間がゆっくり流れるような空気感を楽しみたい人にぴったりです。カフェや河川沿いの遊歩道など、のんびりできるスポットが豊富。
◎ 自然やアウトドアが好きな人
→ 旗津のビーチや西子湾のサイクリングロード、柴山のハイキングコースなど、市内からすぐ自然にアクセスできます。
◎ グルメや夜市を満喫したい人
→ 六合夜市・瑞豊夜市など、安くて美味しいB級グルメ天国。海鮮や南国フルーツも高コスパで楽しめます。
◎ アートやカルチャーに興味がある人
→ 駁二芸術特区や美麗島駅など、現代アートやデザイン、建築に触れられるスポットが点在しています。
◎ ディープな台湾文化や庶民的な体験を求める人
→ 果貿社區の団地散策や市場体験など、観光地化されすぎていないリアルな暮らしの風景に出会えます。
◎ 南部エリアの旅を計画している人
→ 台南や墾丁、小琉球などの南台湾旅行の拠点として便利な立地。鉄道や高鉄でのアクセスも良好です。
タイプ別・おすすめ旅スタイル
旅行タイプ | おすすめの旅スタイル |
---|---|
ゆったり派 | 愛河沿いの散歩、カフェタイム、港の風を感じる街歩き |
グルメ・夜市派 | 夜市でローカルグルメ巡り、海鮮・フルーツも満喫 |
アート好き | 駁二芸術特区、美麗島駅、ストリートアートスポット巡り |
アウトドア派 | 旗津で海辺サイクリング、西子湾や柴山でハイキング |
ディープ台湾体験派 | 果貿社區、安樂樓、伝統寺院、市場などの庶民エリア巡り |
拠点活用派 | 台南・墾丁・小琉球へ日帰り・1泊旅行のベースに |
初心者・効率派 | 1泊2日または2泊3日で主要スポットを効率よく巡るモデル旅程で安心旅行 |
高雄は、のんびり旅からグルメ旅、カルチャー旅、アクティブ旅まで対応できる懐の深い都市です。
都市の便利さと南国のゆるさが融合した空気の中で、自分のスタイルに合わせた過ごし方ができるのが大きな魅力。
旅行初心者にも、2回目以降の台湾旅にもおすすめの目的地です。
台湾の高雄はどんなところ?のまとめ
- 高雄は台北に次ぐ台湾第2の都市で、温暖な気候と港町の雰囲気が魅力
- 日本から直行便あり、台北からは新幹線で約1.5〜2時間でアクセス可能
- 蓮池潭や龍虎塔、美麗島駅、旗津など観光スポットが市内に集中していて巡りやすい
- MRTやLRT、バスなどの公共交通が発達しており、移動が便利
- 悠遊卡やiPASSを使えば、交通機関もスムーズに利用できる
- 食費や交通費が安く、台北よりもコスパの良い旅行が可能
- 夜市グルメやB級グルメ、海鮮料理、南国フルーツが豊富
- 駁二芸術特区や壁画アートなど、アート好きにもおすすめ
- フォトジェニックなスポットが多く、SNS映えする写真が撮れる
- 気候は高温多湿のため、熱中症・虫除け対策が必要
- 市場や夜市では価格交渉やスリに注意すること
- 治安は比較的良いが、夜間の繁華街や人混みでは防犯意識を持つ
- 台南や小琉球など、南部エリアの観光拠点としても便利
- 初めての台湾旅行でも安心して楽しめる落ち着いた雰囲気
- 1泊2日から3泊4日まで、滞在日数に応じて楽しみ方を変えられる
高雄は、にぎやかな台北とは違い、ゆったりとした時間が流れる南国の港町。
美しい景色、やさしい人々、おいしいローカルグルメにあふれた場所です。
アートや文化、自然や夜市など、どんな旅スタイルにもぴったり寄り添ってくれる柔らかさがこの街にはあります。
初めての台湾旅行でも、2回目以降の旅でも、高雄には“また来たい”と思わせてくれる理由がたくさんあります。
肩の力を抜いて楽しめる、そんな高雄の魅力を、ぜひあなた自身の旅で体験してみてください。