台湾旅行中に病院へ行くことになったら、費用はいくらかかるのか不安になりますよね。
海外旅行保険が適用されるか、クレジットカードでの支払いは可能なのか、あるいはキャッシュレス診療に対応しているのかなど、お金に関する疑問は尽きません。
また、日本語が通じる病院が台北にあるのか、夜間に具合が悪くなった場合はどうすればいいのかといった心配もあるでしょう。
受診方法の流れや、よくある腹痛で病院にかかるべきかどうかの判断基準も知っておきたいポイントです。
帰国後の手続きに必要な領収書の扱いについても、あらかじめ理解しておくことが大切です。
この記事では、万が一の事態に備えて知っておくべき情報を網羅しました。
- 台北で日本語が通じるおすすめの病院リストと特徴
- 夜間の救急受診や腹痛時の対処法と判断基準
- 医療費の目安と保険やカードでの賢い支払い方
- 帰国後の請求に必要な書類と手続きの注意点
台湾旅行で病院へ行く際の選び方と受診の流れ

- 病院を台北で探す際のおすすめ
- 日本語対応が可能な場所
- 夜間受診できる救急外来
- 腹痛で病院へ行く目安と対処
- 病院の受診方法と持ち物
病院を台北で探す際のおすすめ
台北には設備が整った大規模な総合病院がいくつかあり、旅行者が利用しやすい環境が整っています。
言葉や手続きに不安がある場合、まずは外国人対応の実績が豊富な病院を選ぶのが賢明です。
特に日本人の利用が多いことで知られているのが、台安医院と馬偕紀念医院です。
台安医院は松山区に位置し、国際特診センターを設けているため、外国人患者への対応に慣れています。
また、中山区にある馬偕紀念医院は台北駅からのアクセスが良く、周辺にホテルも多いため、移動の負担を減らしたい場合に便利です。
さらに、重篤な症状や高度な検査が必要な場合には、台湾大学病院のような大学附属病院も選択肢に入ります。
これらの病院は設備が新しく、清潔感があるため、日本の病院に近い感覚で利用できる点も安心材料となるでしょう。
ただし、大病院は待ち時間が長くなる傾向があります。
トリアージュという重症度判定システムが導入されており、症状が軽いと判断されると後回しにされることがあるのです。
そのため、明らかに軽症であれば、待ち時間の少ない小規模なクリニックを選ぶのも一つの手です。
ご自身の滞在エリアや症状の重さに合わせて、適切な医療機関を選ぶことがスムーズな受診への第一歩となります。
日本語対応が可能な場所

体調が悪い時に外国語で症状を説明するのは非常にストレスがかかるものです。
幸い、台北には日本語での診療サポートが受けられる病院が点在しています。
前述の台安医院には国際特診センターがあり、日本語が話せるスタッフやボランティアが在籍している時間帯があります。
予約時に日本語対応を希望する旨を伝えておくと安心です。
また、馬偕紀念医院も日本人旅行者や駐在員の利用が多く、日本語が通じる医師や看護師がいる場合があります。
公式に日本語専用窓口があるわけではありませんが、院内の案内表示に日本語が併記されていたり、片言の日本語で対応してくれたりするケースも少なくありません。
より確実な日本語対応を求めるなら、日本台湾交流協会がリストアップしている「日本語の通じるクリニック」を参考にするのも良い方法です。
ここには内科や小児科など、専門ごとのクリニック情報が掲載されています。
| 病院・クリニック名 | 特徴 | 日本語対応の傾向 |
|---|---|---|
| 台安医院 | 国際特診センターあり | 予約時に確認すれば対応可能性が高い |
| 馬偕紀念医院 | アクセス良好、日本人利用多 | スタッフにより対応可、安心感がある |
| 台北101クリニック | 日本人向け案内が充実 | 内科中心に日本語受付・診療が可能 |
| 交流協会リスト掲載院 | 小規模クリニック多数 | 医師や受付が日本語対応可能な場合が多い |
言葉の壁が心配な場合は、海外旅行保険の付帯サービスにある「電話通訳」を利用するのも非常に有効な手段です。
医師との会話をオペレーターが通訳してくれるため、どの病院に行っても意思疎通がスムーズになります。
夜間受診できる救急外来
旅行中の体調不良は、夜間に突然やってくることもあります。
台湾の多くの総合病院には「急診室」と呼ばれる救急外来があり、24時間体制で患者を受け入れています。
日本の救急外来と同様に、夜間や休日でも診察を受けることが可能です。
夜間の受診先として頼りになるのは、やはり馬偕紀念医院や台安医院、台湾大学病院といった大規模な総合病院です。
これらの病院の急診室は常にオープンしており、夜間でも検査技師や専門医が待機している体制が整っています。
タクシーで向かう際は、運転手に「病院名」と「急診(ジージェン)」という言葉を伝えるか、紙に書いて見せるとスムーズに目的地へ連れて行ってもらえるはずです。
注意点として、夜間の救急外来は非常に混雑することがあります。
先ほど触れたトリアージュにより、生命に関わる重症患者が最優先されるため、発熱や腹痛程度では数時間待たされる覚悟が必要です。
また、夜間は日本語対応スタッフが不在の可能性が高くなります。
そのため、翻訳アプリを準備しておくか、保険会社の緊急アシスタンスサービスを通じて、電話越しに通訳をお願いする準備をしてから向かうことをおすすめします。
腹痛で病院へ行く目安と対処

台湾旅行で最も多いトラブルの一つが、水あたりや食べあたりによる腹痛です。
美味しい台湾グルメを楽しむ一方で、香辛料や油、あるいは水が合わずに胃腸の不調を訴える旅行者は少なくありません。
軽い下痢や胃の不快感程度であれば、日本から持参した整腸剤を服用し、ホテルで安静にして様子を見ることで回復する場合が大半です。
脱水症状を防ぐために、スポーツドリンクなどでこまめに水分補給をすることが大切です。
台湾のコンビニでも「ポカリスエット」や「フィークラ(Fin)」といったイオン飲料が手に入ります。
しかし、我慢せずに病院へ行くべきサインもあります。
例えば、激しい腹痛が続く、高熱がある、嘔吐が止まらない、便に血が混じっているといった症状がある場合です。
これらは細菌性の食中毒や虫垂炎など、専門的な治療が必要な病気の可能性があります。
特に小さなお子様や高齢者の場合は、脱水症状が急速に進むことがあるため、早めの受診が肝心です。
病院に行くか迷ったときは、海外旅行保険の相談ダイヤルに連絡してみるのも良いでしょう。
看護師などの専門家が症状を聞き取り、受診すべきかどうかの的確なアドバイスをくれます。
無理をして観光を続けるよりも、半日しっかりと治療に充てることで、残りの旅行日程を元気に過ごせる可能性が高まります。
病院の受診方法と持ち物
台湾で病院を受診する際には、日本とは異なるルールや手順がいくつかあります。
まず最も重要な持ち物はパスポートです。
これは外国人が身分を証明するために必須であり、コピーではなく原本の提示を求められることがほとんどです。
これがないと診察を受けられない場合もあるため、緊急時であっても必ず持参してください。
次に、海外旅行保険の証券や契約内容がわかるものも必要です。
キャッシュレス診療を利用する場合や、帰国後の保険請求に必要な情報を確認するために使います。
スマートフォンに証券番号や緊急連絡先を保存しておくといざという時に役立ちます。
受診の流れとしては、まず受付でパスポートを提示し、初診の手続きを行います。
その後、診療科の待合室で待ち、番号を呼ばれたら診察室に入ります。
診察が終わると、会計窓口で支払いを済ませてから、領収書と処方箋を受け取ります。
薬は院内の薬局で受け取るか、指定された院外薬局で購入するスタイルが一般的です。
日本と大きく異なる点として、台湾では診察前にデポジット(預かり金)を求められたり、検査や薬の受け取り前にその都度会計が必要だったりするケースがあることです。
支払い能力があることを示すためにも、クレジットカードとある程度の現金は常に携帯しておく必要があります。
台湾旅行の病院費用と保険・支払い完全ガイド

- 病院費用と自己負担額の目安
- 病院代を海外旅行保険でカバー
- クレジットカード払いが可能
- キャッシュレス診療を使う技
- 病院で領収書を必ずもらう理由
- 台湾旅行で病院を利用する際の重要ポイント
病院費用と自己負担額の目安
台湾で医療を受ける際、旅行者は現地の公的健康保険(全民健康保険)に加入していないため、医療費は全額自己負担となります。
日本の健康保険証を持っていても、その場での割引や負担軽減は一切ありません。
そのため、日本で病院にかかる感覚よりも高額な請求になることを覚悟しておく必要があります。
具体的な費用の目安として、初診料だけで約6,400円(2,000元)程度かかることが一般的です。
これに診察料や検査代、薬代が加算されます。
例えば、風邪や軽い胃腸炎で受診し、薬を処方してもらうだけでも、総額で1万円近くになることは珍しくありません。
もし転んで骨折をしてしまった場合、手術やギプス固定などの処置を含めると5万円以上、場合によっては10万円を超えることも考えられます。
さらに高額になるのが、入院や手術が必要なケースです。
急性虫垂炎(盲腸)の手術で5日間ほど入院した場合、総額で60万円から70万円近くかかる事例もあります。
入院時の部屋代も個室を選べば1日3万円以上かかることがあり、ICU(集中治療室)に入ればさらに費用は跳ね上がります。
このように、軽症であれば数千円から1万円程度で済みますが、少しでも複雑な治療や検査が必要になると、請求額は一気に膨れ上がる仕組みになっています。
病院代を海外旅行保険でカバー

前述の通り、全額自己負担となる医療費のリスクを回避するために、海外旅行保険への加入は極めて有効です。
保険に入っていれば、現地で支払った高額な医療費が後から戻ってくるだけでなく、高額な治療費の支払いをその場で免除されるサービスも受けられます。
保険を選ぶ際に特に注目したいのが「治療・救援費用」の補償額です。
台湾での手術や入院事例を考慮すると、最低でも1,000万円以上の補償がついているプランを選ぶのが安心です。
クレジットカードに付帯している保険を利用しようと考えている方も多いかもしれませんが、カードのランクによっては補償額が200万円程度と低い場合があり、大きな手術には対応しきれないリスクがあります。
また、保険には「利用付帯」と「自動付帯」という条件の違いがあります。
利用付帯の場合、旅行の交通費などをそのカードで支払っていないと保険が適用されません。
ご自身の持っているカードがどのような条件になっているか、出発前によく確認しておくことが大切です。
不安な場合は、数千円で加入できる「バラ掛け」の海外旅行保険を別途契約し、補償の上乗せをしておくことを強くおすすめします。
クレジットカード払いが可能
台湾の主要な総合病院では、医療費の支払いにクレジットカードを利用できるところがほとんどです。
多額の現金を持ち歩く必要がないため、安全面でもメリットがあります。
利用できる国際ブランドはVisaやMastercardが主流で、JCBや銀聯カードに対応している病院も増えてきています。
ただし、American ExpressやDiners Clubは使えない場所もあるため、VisaかMastercardを1枚は持っておくと安心です。
注意点として、街中の小さな個人クリニックや漢方医(中医)の診療所などでは、現金しか受け付けていない場合があります。
また、病院内の売店や一部の窓口支払いでカード不可のケースもゼロではありません。
そのため、カードをメインの支払い手段にするとしても、予備として1〜2万円分程度の台湾ドル現金は用意しておいた方が無難です。
また、カードの利用限度額にも注意が必要です。
もし手術などで数十万円の支払いが発生した場合、限度額オーバーで決済できないというトラブルが起こり得ます。
出発前にカード会社に連絡し、一時的に限度額を引き上げてもらうか、現在の利用可能枠を確認しておくと、いざという時に慌てずに済みます。
キャッシュレス診療を使う技

手持ちの現金やカードの限度額を気にせず治療を受けられる便利な仕組みが「キャッシュレス診療」です。
これは、保険会社が病院に対して直接医療費を支払う制度で、患者は窓口でお金を払う必要がありません。
これを利用するには、いくつかの手順を踏む必要があります。
まず、病院に行く前に必ず保険会社のサポートデスクに連絡を入れます。
「台北で腹痛があり受診したい」「キャッシュレス対応の病院を紹介してほしい」と伝えれば、提携している病院を案内してくれます。
台安医院や馬偕紀念医院などは多くの保険会社と提携しているため、スムーズに案内されることが多いでしょう。
保険会社が病院に予約連絡を入れ、支払保証の手続きを行ってくれます。
病院に到着したら、受付でパスポートと保険証券を提示し、「キャッシュレス診療(または現金を払わない方法)」希望であることを伝えます。
保険会社から病院へFAXなどで書類が届いていれば、そのまま診察を受け、会計なしで帰ることができます。
ただし、保険会社を通さずに直接病院へ行ってしまった場合や、提携外の病院を受診した場合は、一旦自分で立て替えて支払い、帰国後に請求することになります。
キャッシュレス診療は非常に便利ですが、事前の連絡が鍵となることを覚えておきましょう。
病院で領収書を必ずもらう理由
病院での治療が終わったら、必ず「領収書(收據)」と「診療明細書(診断証明書や明細表)」の原本を受け取り、大切に保管してください。
これらは帰国後に保険金を請求する際や、日本の健康保険の「海外療養費制度」を利用する際に提出が求められる最重要書類です。
特に海外旅行保険を利用して後日請求を行う場合、領収書の原本がないと保険金が支払われないことがあります。
また、日本の国民健康保険や社会保険に加入している場合、海外で支払った医療費の一部が払い戻される制度がありますが、この申請にも現地の医師が記入した詳細な明細書と領収書が必要です。
病院によっては、言わないと簡易的なレシートしかくれない場合や、明細書を発行してくれないこともあります。
会計時に「インシュランス(保険)用のドキュメントが欲しい」とはっきり伝え、必要な書類を揃えてもらうようにしましょう。
もしキャッシュレス診療を利用した場合でも、自分の控えとしてコピーや明細をもらっておくと、どのような治療を受けたかの記録になり、後々のトラブル防止に役立ちます。
書類は汚損しないよう、クリアファイルなどに入れて持ち帰るのがベストです。
台湾旅行で病院を利用する際の重要ポイント
台湾での病院利用について、ここまで解説してきた内容を整理します。
万が一の事態に直面しても落ち着いて行動できるよう、以下のポイントを心に留めておいてください。
- パスポートは原本を持参しないと受診できない
- 夜間の急病は総合病院の急診室(救急外来)へ直行する
- 日本語対応を希望なら台安医院か馬偕紀念医院が候補
- 受診前に保険会社のサポートデスクへ連絡を入れる
- キャッシュレス診療を使うには事前の手配が不可欠
- クレジットカードはVisaかMastercardを用意する
- 小さなクリニックでは現金払いのみの場合がある
- 高額医療費に備えてカードの利用限度額を確認する
- 治療費・救援費用の補償額が十分な保険に入る
- 腹痛時は脱水症状に注意し早めに受診を検討する
- 領収書と診療明細書の原本は絶対に捨てない
- 薬の処方箋やパッケージも保管しておくと安心
- タクシーで病院へ行くためのメモ(中国語)を用意する
- 緊急時は「119」で救急車を呼べる(有料の場合あり)
- 帰国後の還付手続き期限(通常2年)を守る
